【名機はコレ】開放型ヘッドホンおすすめランキング｜コスパ・ゲーム用も

圧迫感のない自然な音を楽しむなら開放型ヘッドホン。主にプライベート空間で使用するため、趣味の音とゆっくり向き合うには欠かせない存在ですよね。圧迫感のある密閉型とは違いのびやかな音楽が楽しめます。

しかし開放型は比較的高級品の傾向があり、失敗したくないヘッドホンでもあります。試聴が一番ではあるものの、なかなか足を運べない環境もありますよね。

そこでこの記事ではは、開放型ヘッドホンの総合おすすめランキングと、用途ごとの厳選ヘッドホン集を紹介！さらに選び方に加えて、イヤホン・ヘッドホン購入者420人に行ったアンケート結果も掲載します。

☆この記事を読めばぜひ使ってみたい開放型ヘッドホンが見つかります！

ヘッドホンは振動して音を出す「ドライバーユニット」と、ドライバーユニットを支えてカバーしているハウジングで構成されています。開放型ヘッドホンはメッシュなどの開放型ハウジングを採用していて、音がハウジングの外にも出るように設計されています。

開放型はハウジングの背面がメッシュ状になっています。聴き疲れしにくく、音漏れを気にしなくていいなら万人におすすめです。

空間の広がりを感じられるサウンドが魅力で、ホールやスピーカーで聴くような立体的な音が気軽に楽しめます。

またハウジングがメッシュなどで作られているため装着感が軽く、外の音も聞こえやすいのでながら聞きも容易です。

逆に、デメリットは音漏れが大きい点です。また外からのノイズが聞こえるので屋外での使用に向きません。基本的にはプライベート空間で使用するヘッドホンです。

【メリット】

• 室温が高くても蒸れない
• 音がハウジング内にこもらず音抜けがいい
• 音抜けがいいので広い音場感が出せる
• 伸びのある高音が出やすい
• 装着感が軽い
• 外の音も聞こえやすい

【デメリット】

• 音漏れが大きい
• 外からのノイズが聞こえるので屋外の使用に向かない
• ドライバーユニットが大きくなりがちで持ち運びに適していない

特に以下の用途は開放型がマッチします。

• 音楽鑑賞・リスニング
  ▶︎クラシックの弦の音や女性ボーカル声を伸びやかに響かせたい場合
• 音楽演奏
  ▶︎電子ピアノの高音もしっかり聞きたい場合
• 音楽作成(録音時除く)
  ▶︎集中力が求められる場面で疲れにくくおすすめ

屋外での使用に向かないので持ち運びを考慮した設計は行われず、大きめのドライバーユニットが採用される傾向にあります。

開放型ヘッドホンと密閉型ヘッドホンの違いは、ハウジングが密閉されているかどうかです。

開放型ヘッドホンは外のノイズが入りやすく屋外に向かないので、そもそも持ち運びが考慮されずに大型のドライバーユニットが使われる傾向にあります。

逆に、密閉型ヘッドホンは持ち運びに適したモデルも多くリリースされています。

密閉型ヘッドホンは遮音性が高く外のノイズが入らないため、屋外での装着にも向いています。

密閉型は遮音性とノイズキャンセリング機能で高い没入感を生み出します。またハウジングが共鳴するために低音が出やすい特徴もあります。

音楽や映像などのプロの制作現場では、密閉型のモニターヘッドホンが使用されています。音漏れしにくいので、持ち運び用にもおすすめです。

密閉型のデメリットは強いて言えば音がこもりやすく、高音に弱い点です。同サイズなら開放型に比べて装着感は重くなります。

【メリット】

• 遮音性が高く外部のノイズが入らない
• ノイズキャンセリング機能を搭載できる
• ハウジングが共鳴しやすいため低音が出やすい

【デメリット】

• 音がこもりやすい
• 高音に弱い場合もある
• 同サイズなら開放型に比べて装着感が重い

以下の用途では特に密閉型が合っています。

• 音楽鑑賞・リスニング
  ▶︎ロックやEDMにテクノなど、臨場感や没入感が大切な場合に
• 音楽演奏
  ▶︎ギターやベース・ドラムの迫力のある音がしっかり聞ける
• DJ用
  ▶︎遮音性の高い密閉型が必須で前提条件
• 音楽作成(録音時)
  ▶︎録音は音漏れNGのため密閉型が必須

音楽を聴く以外のヘッドホンの用途として多いのがモニター用やゲーミング用です。

• モニター用
  歌入れやDTM作業・音楽編集・録音作業を指す
• ゲーミング用
  パソコンやゲーム機でのゲーム用途に使われる

これらの用途では密閉型と開放型のどちらが適しているのか、音楽を聴く以外の作業で密閉型、開放型の特徴がどのように影響するのかを解説します。

モニターとは歌入れやDTM作業などの録音や編集です。モニターヘッドホンはこれらの作業に使うヘッドホンを指します。

モニターヘッドホンにも密閉型・開放型の2種類があり、種類によって向き・不向きが異なります。密閉型は音漏れが少ないため録音に向いており、クリップやノイズが聞き取りやすいのが特徴です。

一方、開放型は録音に向いていません。音漏れがマイクに入ってしまうからです。しかし、空間や低域のバランスが取りやすく幅広いジャンルのMIXに対応できます。開放型はエンジニアに向いたヘッドホンです。

ゲーミングヘッドホンとして使用するなら開放型、密閉型のどちらがいいかは状況によって変わります。密閉型は遮音性や低音のクオリティが高く、没入感を高めますが、音がこもりやすく周囲の音が聞こえないのがデメリットです。

一方、開放型は音がこもりにくくクリアな音が楽しめます。ただし、周囲の音が聞こえるため没入感を感じにくいです。また、音漏れしやすく周囲にゲームの音が聞こえてしまうデメリットもあります。

どのような状況でゲームをするのかによって開放型、密閉型のどちらを購入するか決めましょう。

ずばり1つ開放型ヘッドホンで名機を上げるなら、上記の「ゼンハイザー HD800S」を編集部として挙げます。

2009年に発売されたHD800の後継で、2016年に発売されたHD800S。価格は20万円越えと高級ヘッドホンに位置しますが、音場が広くまろやかで、それでいて低音も篭ることなくしっかりしており、発売から7年が経つ今なお現役で使える逸品です。

最高のヘッドホンと名指しされることもあるほどファンも多く、選出も納得という方も多いのではないでしょうか。気になる方はぜひ試聴してみてくださいね。

実は、たった3つのポイントを意識するだけでヘッドホン選びを失敗する確率がグッと下がります。

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のヘッドホンに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

ヘッドホンは3万円までなら音質と予算がおおよそ比例します。

それ以上は普段聞く音楽など、好みによって合う合わないが大きいです。

自分が音楽にどれくらい予算をかけられるかは、ヘッドホンのグレードの指標になります。

購入者におこなったアンケートでは、普段使いしているイヤホン・ヘッドホンの価格帯と、次に買い換えるなら、どのくらいの予算のものを購入するかをうかがいました。

結果は同価格帯で買い替える、と回答した方がどの価格帯でも最も大きな割合を占めました。

次に3万円未満では「（今よりも）少し高くする」、

3万円以上では「（今よりも）少し安くする」が続きました。

※もっとも、これはイヤホン・ヘッドホン購入者の総合アンケートのため、「開放型ヘッドホン愛用者」でアンケートをとると、全体の予算感はかなりアップすると考えられます。

有線ヘッドホンからワイヤレスヘッドホンへの乗り換えは多くの方が検討しており、実際に「使い勝手がとてもいい」と好評です。

ただし、有線→ワイヤレスに変更する以上、

音質は劣化するのに予算は上がる点

はあらかじめ理解しなければなりません。

ワイヤレスは「無線方式」「バッテリー」という、有線には不要なコストがかかるため、予算感が上がります。

• 音質について
  データ化してBluetoothで転送する以上、アナログで聴ける有線ヘッドホンよりも確実に劣化する。
  
  
• 予算について
  ・会議用・通話目的：3,000円〜
  ・音楽鑑賞目的：1万円〜
  ・ノイズキャンセリングをしっかり効かせたい：2.5万円〜

ワイヤレスヘッドホンはBleutoothで接続するタイプのヘッドホンで、2023年現在ヘッドホンの人気の中心です。

部屋の中はもちろん、車の運転時なども装着したまま移動できるので、使い勝手に優れています。

• 多くは「有線とワイヤレスの兼用」
• イヤホンジャック搭載タイプが多い
• バッテリーは比較的長く1日中使用しても持つものが多い

ただし、高級有線ヘッドホンから買い替えでは音質に不満を覚える場合があります。

そこまで音質にこだわりがなく使用感を重視するなら、ワイヤレスゆえの自由度は大変高く、比較的満足している方が多いです。

有線タイプは音質の良さとエントリーモデルでは価格の安さが魅力です。購入者はおおよそ以下の2パターンにわかれます。

• とにかく音質を追求 ＆ ゲーム利用で遅延NG
• とにかく安い物が欲しい

ヘッドホンの人気の中心も、イヤホンと同じくワイヤレスに移行しているため、「音質」「あるいは価格」とこだわりがある人に選ばれています。

実際に、音質面ではワイヤレスは有線には敵いません。

しかし欠点として、ワイヤレスほどの自由度のなさや、ケーブルの劣化や断線などのトラブルが挙げられます。ただしこちらは、リケーブル(ケーブル交換)対応のモデルを選べば解決できますよ。

リケーブルとはヘッドホンのケーブルを交換することを指します。

主に「音質の追求」を目的に

・ケーブルが取り外しできる「リケーブル対応」ヘッドホン本体

・別途用意したケーブル

を組み合わせて音質の変化を楽しみます。

ただし、ケーブルとヘッドホン本体の互換性は全てOKではない点は注意です。

• 稀にあるリケーブルの失敗
  ・同じMMCX同士なのになぜか使えない
  ・前モデルが対応していたケーブルだから使ってみたら使えない

ヘッドホンのリケーブルの端子は、

「MMCX(エムエムシーエックス)」と「2pin」の2種類があります。

リケーブルを視野に入れるなら、互換性をしっかり確認してからケーブルを選ぶ必要性まで、頭に入れておいてください。

予算は結局のところ音質に影響します。結局、高いものほど「まろやかで突き刺さらない」「奥行きや解像度があって空気感まで伝わる」ようになります。

「価格＝音質」とは身も蓋もないですが、メーカーも高級な素材を使用しているため、価格に反映されるのは当然です。

あとはエージングや音質の好みによるため、最終的には好みの音楽ジャンルで視聴してみるのが一番です。

ワイヤレスヘッドホンの場合、Bluetoothの規格（コーデック）が音をデータに変換するときの音の損失や遅延に影響します。

下記に一覧を記載しますが、以下を気をつけておけば大丈夫です。

• iPhoneの人
  ▶︎AAC対応が無いと音質が悪い
• 遅延を気にする人
  ▶︎aptX LL ＞ aptX Adaptive
  LLの方が速いので音ゲーならこれ
• 音質を気にする人
  ▶︎LDAC ＞ aptX Adaptive
   ただしLDACは1秒程度遅延あり

▶︎コーデックの特徴と対応スマホ一覧

結論、ヘッドホンのハイレゾ対応を重視する必要はありません。

ハイレゾは「高域再生性能：40kHz以上」と、再生可能な周波数の範囲が広いものを指しますが、人の耳が聞き取れる音域は20Hz～20kHzといわれています。

つまり、人間が聞き取れる音域を超えた「ハイレゾ対応」の表記にこだわる必要はありません。

ただし、ハイレゾサウンドを楽しみたいなら

ハイレゾ対応音源や対応再生デバイスは必須です。

ワイヤレスの場合は、Bluetoothのコーデックもハイレゾ相当にする必要があります。ハイレゾ相当のBluetoothコーデックは音質が良い順に

【ハイレゾで聴くために必要なもの】

ヘッドホンの耳へのフィット感は、イヤーカップ形状（装着方法）によって決まり、これらは聞き心地も左右します。

イヤーカップ形状は

耳全体を覆うオーバーイヤー型

耳にのせるオンイヤー型

の2種類に分かれます。

耳を塞がれる感じが苦手でないなら、オーバーイヤー型がおすすめです。

どちらも良し悪しはありますが、知らずに購入すると思ったより使いにくかった、となってしまうので、あらかじめ把握した上で選びましょう。

下記にオーバーイヤー型・オンイヤー型のそれぞれのメリットとデメリットをまとめています。

• オーバーイヤー型：大きなイヤーパッドで耳全体を覆う
  • メリット
    音質のよさや没入感を感じやすい
    密閉型なら外音を遮断し音漏れを軽減
  • デメリット
    オンイヤー型よりかさばりやすく重い傾向
    →ただし耳を潰さないため、長時間の使用ならこっち
• オンイヤー型　：耳にイヤーパッドをのせて使用する
  • メリット
    コンパクトで軽量のため持ち歩きに最適
    構造上サウンドの迫力は控えめだが自然な印象
  • デメリット
    長時間使用は耳が潰れて痛みを感じる人も
    →ヘッドバンドで側圧を調整する調整する必要あり

ワイヤレスヘッドホンの場合、

なるべく連続再生時間が長くて充電が速いものを使いたい

と考える方も多いですよね。

ただし、生活スタイルによっては、そこまで重視する必要はない場合も多いです。

バッテリー自体の寿命があるため、

使用するにつれ、連続再生可能時間は短くなっていきます。

また、通勤・通学での使用がメインの方は、毎日充電するルーティーンができていれば、どれを選んでもそこまで不便は感じません。

以下では

現在発売中のヘッドホンの連続使用時間や充電時間から

バッテリーにまつわる最新情報をご紹介します。

最新ワイヤレスヘッドホンのバッテリーのもち（連続使用時間）は20時間〜60時間とかなり開きがあります。

もっともどのヘッドホンでも基本的に、1日中使用できるだけのバッテリー容量は確保されています。

忘れたくないのが、リチウムイオンバッテリーで稼働する以上バッテリーの寿命がある点。ワイヤレスヘッドホンのバッテリーは3年程度で寿命を迎えると言われています。

要するに、3年かけて連続使用時間は徐々に短くなります。スペック表記通りの時間で使用できるわけではない点は、あらかじめご理解ください。

充電時間はヘッドホンの充電ルーティンが決まっていない人は気にするべきです。

今から外出しながら使いたいのに、充電がなくて使えないとなるとがっかりしますよね。

しかし、「夜寝る前に必ず充電ポートに接続」のように充電ルーティンが確立されているなら、重要視する必要はありません。

肝心の充電時間は「1.5〜4時間程度」の傾向にあります

もっとも、充電時間に差があると言っても数時間もの大きな違いはないため、重要視するスペックというよりかは、「なるべく短い方が嬉しい」程度の要素として考えるべきです。

「自動電源OFF機能」は、使用をやめて一定時間経過すると自動で電源を切る機能です。バッテリーの消耗を防いだり、電話に出るときにヘッドホンでの着信をOFFにしたりと、必ず欲しい機能でもあります。

SONYやオーディオテクニカなど、

大手メーカー製ワイヤレスヘッドホンは基本機能として標準搭載されています。

しかし発売中のワイヤレスヘッドホンの全体数からの比率を見ると、「ほとんどついている」とまでは言えません。無名メーカーや格安ヘッドホンの場合は、自動電源OFF機能搭載か確認してください。

おすすめ商品を見る前に再度確認。

失敗しない開放型ヘッドホンを選ぶためのポイントはこちら！

接続の安定性はBluetoothのバージョンで決まります。

簡潔にいうと、「新しいほど安定していて速くて省電力」です。

詳細は以下の表になりますが、これから購入するならBluetooth5.2以上が推奨です。

ただし、接続機器側(スマートフォンなど)も同じバージョンへ対応しなければ機能が発揮できない(下位互換になる)点は覚えておいてください。

ヘッドホン購入後の意外ながっかりに繋がりがちなのが操作性です。

コントローラーが指先だけで簡単操作できなければ、その都度ヘッドホンを外して目視確認での操作となるため、非常に不便に感じます。

操作性には以下のようなさまざまな要素が絡みます。

• コントローラーやボタンの位置
• ボタンの出っ張りを触った時の分かりやすさ
• ボタンのサイズ

購入前にはなかなか気付きにくいため、可能なら試聴時に一通りボタンを操作してみるのをおすすめします。

ヘッドホンは長時間使用すると、首や肩が凝ったり頭痛の原因になったりします。

ヘッドホンの重量は100g〜400g以上とかなり開きがあります。

ボリュームゾーンは250〜300g以下で、この範囲なら平均的な重さです。

しかし、音質を追求した超高級ヘッドホンには400g以上とかなり重いものもあるため、購入前は重量も必ず確認しましょう。

ヘッドホンの防水・防塵性能は、ライフスタイルによって重要性が変わります。

• スポーツシーンで使用する：重要(汗など)
• 通学通勤で使用する：重要(雨・ペットボトルの結露など)
• 自宅で使用する：重要ではない

防水防塵性能は「IPX(防塵)X(防水)」で表されます。ちなみに、防水防塵機能を単体で表す場合は、

「IP6X」(防塵)
「IPX8」(防水)

のように表します。

ヘッドホンに重要なのは防水性能の方で、等級は「0〜8」で数字が大きいほど性能がいいです。スポーツシーンで使用する場合は、IPX4以上がおすすめです。

ヘッドホンのデザインは音質には直接影響しません。

ただし、ヘッドホンを携帯する際に忘れたくないのが「折りたためるか」「折りたたんだ時のサイズ」「ケースサイズ」です。

中には、携帯性は一切考慮外のヘッドホンもあるため、持ち運ぶ用途があるなら注目しましょう。

メーカーによっては、本革や木などの珍しい素材を使用したモデルもあるため、おしゃれさ・デザイン性を重視する方は、色味はもちろん素材感で選ぶのもおすすめです。

耐久性は主に有線の断線しやすさや、メーカー保証を確認しておきましょう。

有線の場合は断線すると替えが効かないため、口コミで「すぐに断線した」趣旨のものがないか、事前に確認するのがおすすめです。

また、聞き慣れない格安メーカーの場合、初期不良が起きていることも多く、いざというときのサポートが不十分なことも多いです。耐久性の面でも聞いたことがないメーカーは避け、次の見出しで紹介するメーカーを選ぶのが無難です。

ヘッドホンは感じ方など個人差はありますが、メーカーによって音質に傾向があります。

編集部では以下のように、音の傾向別に代表メーカーを区分しました。

好みの音質にあったメーカーを見つける参考にしてください。

ただし、Appleでは開放型のヘッドホンは取り扱っていません。

▼【音域別】ヘッドホンの代表メーカーまとめ

※あくまで個人的な、メーカー全般の印象での振り分けです。実際は試聴してください。

特にこだわりはなく、低〜高音まですべてカバーしたフラットなヘッドホンをお探しなら、まずはソニーが第一の選択肢となります。日本の老舗オーディオメーカーで、「ザ・標準的なヘッドホン」のイメージです。

現在人気の中心はワイヤレスヘッドホンですが、有線ヘッドホンでも発売15年を超える「MDR-CD900ST」などは1.5万円程度のお手頃価格で、まだまだ売れています。

またモニターヘッドホンでもおなじみで、ソニーミュージックと共同開発したモニターヘッドホンは、音響エンジニアのスタンダードモデルとして30年以上販売されるベストセラーです。

アップルのヘッドホンといえば、高解像度＋ノイキャンのAirPods Max。AirPodsからの買い替えなら、非にならない音質の良さに驚かれるかと思います。

高音にも低音にも寄りすぎないフラットな音質で、ライバル社の最高級ワイヤレスヘッドホンとも音質の差はありません。特にアップルの特徴である、ノイズキャンセリングの恩恵を受けたい人にはぴったりです。

ただし、本体価格が8万円を超えるとあって非常に高額なのが難点です。

ソニーの「WH-1000XM5」「WH-1000XM4」、ボーズの「QuietComfort 45」でも2台買える価格のため、音が好みにぴたりとハマる方以外は、他の選択肢を視野に入れてもいいかもしれません。

AKGはヘッドホンの王道で老舗です。音質は低音〜高音までフラットで、音を原音に忠実に表現する傾向が高いです。そのため、モニターヘッドホンとしての需要が高く、音楽業界ではなくてはならないメーカーの一つ。

個人用でも、エントリーモデルでも非常に音質良く、定番商品がいくつもあります。特に有線タイプはロングセラーが多く、2万円以下なら「開放型ヘッドホンのK701」などはおなじみです。

ノリノリでロックやEDMを聴くというよりかは、お部屋でゆったり聞きたい人におすすめです。

1962年に設立されたオーディオテクニカは日本の老舗音響機器メーカーです。個人向け製品はコスパよく音質の良いものが多く、エントリーモデルでもいいものが見つかります。

音の傾向は中音〜高音寄りで、クラシック向きと評される場合が多いです。低音は逆に「ソリッドベースシリーズ」として別シリーズ化しているため、好みによって選びやすいのも特徴。

他にも、DJ用・楽器用など多様なニーズに合わせたシリーズが展開されているため、「コレといった用途」が決まっている場合は、一度オーディオテクニカで探すとすぐに見つかる可能性が高いです。

SHUREは有線イヤホンでおなじみですが、「AONIC」シリーズでワイヤレスヘッドホンも手がけており、ヘッドホンでは人気の中心です。

イヤホンと同じく、低音よりは中音〜高音の伸びがいいのが特徴。解像もとても高く、とても澄んだ音が楽しめます。中には高音が刺さるとの声もありますが、エイジングでまろやかになったとの声もあります。

一点、SHUREのワイヤレスヘッドホンはSONYのワイヤレスヘッドホンとも遜色のない価格ですが、ノイズキャンセリングの効きは一歩落ちます。ノイキャン性能を期待する場合は、他社に目をむけてください。

アメリカの音響機器メーカーであるボーズのヘッドホンは、日本だけでなく世界中で絶大な人気を誇ります。ベースカラーを用いたシンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴で、軽くて疲れにくい設計がされています。

人気の中心はやはりワイヤレスヘッドホン。BOSEのライバルとされるのはほぼソニーの最上位機種で、実際にこの2機種で試聴した人も多いのではないでしょうか。

音質は低音寄りではあるものの、イコライザーで調整できるため、そこまで「BOSEといえば低音」にとらわれるほどではありません。試聴してみて音が好みかどうかで判断するのが一番です。

日本の老舗メーカーであるパイオニアは、日本初の純国産ダイナミックスピーカーを開発したブランドです。現在でも“スピーカーのパイオニア”として有名で、高度な音響技術が活かしたヘッドホンは重低音の豊かさに定評があります。

上質な素材でできたレトロテイストモデルやイヤーパッドなど、ワンランク上の快適さと高級感を味わいたい方にもおすすめです。

1945年にドイツで設立されたゼンハイザーは、開放型ヘッドホンを世界で初めて開発したメーカーです。

音質はイヤホンと同じく低音寄りで、音自体の解像度は非常に高いです。空間を演出するというよりかは、音を忠実に鳴らすヘッドホンの傾向があります。

近年ではワイヤレスでも音質を損なわないストレスフリーなヘッドホンや、優れたノイズキャンセリングヘッドホンの開発にも力を入れています。ゼンハイザーならではの心地のいい良音は、多くのプロミュージシャンにも支持されています。

ヤマハは世界でも高い知名度を持つ日本の音響メーカーです。ヤマハといえばピアノなどの楽器が有名ですが、ヤマハのヘッドホンは小型で装着性のいいヘッドホンを製造しています。

小型で長時間つけても疲れにくい利点はもちろん、音質にも注力。楽器やボーカルの音を原音に近く再現し、フラットな音質が特徴です。楽器を製造しているヤマハならではの音が体感でき、生演奏の音源や楽器の音を楽しみたい方には大変おすすめのメーカーです。

マルチペアリング・マルチポイントとはBluetoothの機能の一つです。

それぞれ似て異なる別の機能のため、ここで一緒に紹介します。

• マルチペアリング
  ・ヘッドホンに複数機器を同時登録する機能
  ・あくまで登録(ペアリング)のみで、接続自体は1つずつ
• マルチポイント
  ・ヘッドホンと対応機器を2つ同時接続する機能
  ・登録ではなく同時接続
  ・スマホで音楽を聴きながら、パソコンの通話に対応可能
  ・スマホで音楽を聴きながら、すぐに切り替えてタブレットの動画視聴が可能

このように似ているようでかなり機能が違います。特にマルチポイントは使い勝手がいいです。

マルチペアリング対応機器はいくつか増えてきているものの、マルチポイント対応ヘッドホンはまだ限られています。複数機器の同時使用をする環境なら、こだわってみるのもおすすめです。

開放型ヘッドホンは特に高音の伸びがよく、音がこもらないことに定評があります。音が外に漏れやすいため周囲の環境によっては使いづらいですが、高音質で抜けるような伸びやかな音が特徴的です。音楽・映画・ゲームなどをより高い音質で楽しみたいなら開放型ヘッドホンは非常におすすめです。