【2023最新】楽器用ヘッドホンのおすすめ7選｜エレキギターやベースに！

自宅でエレキギターやベースなどの楽器を練習する時は、ヘッドホンを使って練習している方が多いですよね。楽器練習をするなら、自分の演奏を正確に知ることができる楽器専用のモニターヘッドホンがおすすめです。

普通のヘッドホンでは楽器の細やかなニュアンスがきちんと再生されないので、練習効率が悪くなることもあります。

今回は演奏が上達しやすい優秀な楽器用ヘッドホンや、楽器用ヘッドホンのおすすめ最新情報を紹介。また、ヘッドホン購入者420人を対象に行ったアンケート結果も掲載します。

☆この記事を読めば楽器用ヘッドホンが簡単に選べます！

音楽鑑賞用のヘッドホンとは違い、楽器用ヘッドホンとして使われるのは「モニターヘッドホン」と呼ばれる製品です。音楽関係の現場で多く使用されているのはもちろん、自宅での「DTM」や「宅録」にも重宝されています。

ここからは、モニターヘッドホンと普通のヘッドホンの違いを解説します。

モニターヘッドホンは「原音」を聴くために特化。

たとえばバレエやダンスの練習では、自分の姿勢やクセを正確に把握するために必ず鏡を使いますよね。楽器にとっての鏡にあたるのが、楽器の音を正確に再生できるモニターヘッドホンです。

主に音楽制作の現場で、音質の変化や劣化・バランス・ノイズの有無などをチェックし、音源のサウンドを正確に確認・監視(monitor)するために使います。

モニターヘッドホンは音楽鑑賞用ヘッドホンのような音の味付けはしない。

普通のヘッドホンは、音楽をより楽しむために重低音がよく鳴る設計になっていたり、音にニュアンスや味付けをしたりします。モニターヘッドホンはそのような音の誇張を一切しません。

モニターヘッドホンなら音の解像度が高く、楽器の細かい強弱のニュアンスまで正確に聴けるため、実は演奏練習には欠かせない存在です。

モニターヘッドホンは長時間作業ができて耐久性も高い。

せっかく練習に集中していてもヘッドホンが蒸れて不快になったり、頭からずれると練習を中断せざるを得ません。モニターヘッドホンはプロシーンで使用されるのを想定して、長時間装着していても熱や湿気がこもりにくい設計が多いのが特徴です。

また、しっかりとした装着感でずれにくい構造や、頭を強く締め付けないタイプなども登場しており、練習の邪魔になりにくいメリットがあります。

さらに、基本的にプロ用の商品であることから耐久性も高いです。

ヘッドホンにはさまざまなタイプがあるため、楽器用ヘッドホンを選ぶときは注意が必要です。ここからは、楽器用ヘッドホンの買い物で失敗しないための注意点をご紹介します。

「ゲーム用ヘッドホン」「ゲーミングヘッドホン」と書かれたヘッドホンがありますが、このタイプのヘッドホンは楽器用や演奏練習には向きませんので、選ばないよう注意しましょう。

ゲーム用ヘッドホンの中には、ゲーム内の環境音と足音を切り分けて、足音だけを聞き取りやすく再生するようチューニングされているものがあります。

そのためゲーム用のヘッドホンを使って楽器の演奏を聴くと、特定の音域だけ音がくもって聞こえるなど不自然な聞こえ方になります。

高機能タイプのヘッドホンや、ハイエンドクラスのヘッドホンを購入されるときは、ヘッドホンが「コンデンサー型」ではないか必ず確認しましょう。

コンデンサー型ヘッドホンは非常にクリアなサウンドと極めて高い音質が魅力ですが、使用するには専用のアンプが必要になります。

楽器用ヘッドホンとしての使用を考えると、コンデンサー型ヘッドホンは専用アンプも持ち運ばなくてはならず、荷物がかさばります。また、コンデンサー型ヘッドホンは極めて薄い膜を使用しているため取り扱いには注意点が多く、楽器の練習用として使うのは不向きです。

実は、たった3つのポイントを意識するだけでヘッドホン選びを失敗する確率がグッと下がります。

これだけです。拍子抜けするほど簡単ですが、これだけを守れば大きく失敗することはまず無くなります。詳細はこのあと述べますが、

最終的に【CHECK】のイヤホンに行き着くことになります。

あまりこだわりがない方は、ここまで絞ったら、あとは価格が安いものを選択すれば間違いありません。

それでは詳しく解説していきます。失敗しないためにも【必読】がついた見出しだけはすべて目を通してください！

モニター中に音のズレは致命的。基本的に有線を選ぼう

モニターヘッドホンは基本的に有線タイプを選びましょう。音楽制作の現場で使用するため、音の切断やズレは大変困ります。

最近では、有線・ワイヤレスどちらにもなると謳う商品もありますが、自宅での音楽鑑賞にワイヤレスにもできる、というだけで制作現場は有線を前提としている場合が多いです。

楽器を演奏する以上、やっぱりワイヤレスの方がいい！という方もいますよね。その場合の着目ポイントはBluetoothではなく、

• 赤外線など独自の低遅延技術が搭載
• あるいは2.4Ghzワイヤレス通信できる

このあたりをチェックしてください。

Bluetooth通信のみのイヤホンだと、低遅延と謳っていても結局遅延が感じられる場合がほとんどです。

上記の技術を搭載したヘッドホンで、レイテンシー(遅延)が15ms※程度以下を目安とするべきです。また保険として有線にもなるモデルが望ましいです。

※15msは0.015秒

最も後悔が多い項目は「耳へのフィット感」26%でした。

ノイズキャンセリング・外音取り込み 14.1%

バッテリーもち 13.4%

と実際の使用感にまつわる項目が続きます。

モニターヘッドホンでは「耳へのフィット感」は大切なポイントのため、ここで取り上げます。

ノイキャンとバッテリーに関しては、鑑賞用ヘッドホンが関係する項目のため、ここでは省略します。

ヘッドホンの耳へのフィット感は、イヤーカップ形状（装着方法）によって決まり、これらは聞き心地も左右します。

イヤーカップ形状は

耳全体を覆うオーバーイヤー型

耳にのせるオンイヤー型

の2種類に分かれます。

耳を塞がれる感じが苦手でないなら、オーバーイヤー型がおすすめです。

どちらも良し悪しはありますが、知らずに購入すると思ったより使いにくかった、となってしまうので、あらかじめ把握した上で選びましょう。

下記にオーバーイヤー型・オンイヤー型のそれぞれのメリットとデメリットをまとめています。

• オーバーイヤー型：大きなイヤーパッドで耳全体を覆う
  • メリット
    音質のよさや没入感を感じやすい
    密閉型なら外音を遮断し音漏れを軽減
  • デメリット
    オンイヤー型よりかさばりやすく重い傾向
    →ただし耳を潰さないため、長時間の使用ならこっち
• オンイヤー型　：耳にイヤーパッドをのせて使用する
  • メリット
    コンパクトで軽量のため持ち歩きに最適
    構造上サウンドの迫力は控えめだが自然な印象
  • デメリット
    長時間使用は耳が潰れて痛みを感じる人も
    →ヘッドバンドで側圧を調整する調整する必要あり

家電量販店の店頭やオーディオショップなどでは、楽器用ヘッドホンの音質を試聴できます。ここからは、店頭で楽器用ヘッドホンを聴き比べるときのコツを解説いたします。

店頭にディスプレイされているヘッドホンには、自分のスマホや音楽プレイヤーを接続して試聴できるものもあります。そのため自分が練習する楽器の音源をスマホに入れておけば、実際に店頭でヘッドホンの音質を確認できるので便利です。

ヘッドホンを複数聴き比べるときは、同じ音源を聴き比べると違いが分かりやすいです。ヘッドホンの音質が実際の演奏にどのくらい近いか、楽器の細やかな強弱・ニュアンスまで再現されるか、楽器の演奏は低音から高音まではっきりと聴き取れるかなどを気にしてみましょう。

開放型のヘッドホンは、構造上遮音性があまり高くないものが多いです。そのため店内の雑音がうるさい場合、開放型ヘッドホンを聴き比べるのは非常に難しくなります。

開放型のヘッドホンを聴き比べるときは、人が空いている平日に店舗を訪れるか、比較的店内が静かなオーディオショップなどで聴き比べるのがおすすめです。

聴き比べに使う音源として動画投稿サイトの動画を使う方もいますよね。しかし、動画投稿サイトにアップロードされている動画は、音質がある程度圧縮されているため、実は聴き比べには不向きな音源なのです。

特にYouTubeで視聴できる動画は、高い周波数成分が欠落しているのが特徴です。そのためピアノ・バイオリン・管楽器などを練習する人にとっては、動画投稿サイトの音声を使って店頭のヘッドホンを聴き比べてもあまり意味がない点に注意しましょう。

接続の安定性はBluetoothのバージョンで決まります。

簡潔にいうと、「新しいほど安定していて速くて省電力」です。

詳細は以下の表になりますが、これから購入するならBluetooth5.2以上が推奨です。

ただし、接続機器側(スマートフォンなど)も同じバージョンへ対応しなければ機能が発揮できない(下位互換になる)点は覚えておいてください。

ヘッドホン購入後の意外ながっかりに繋がりがちなのが操作性です。

コントローラーが指先だけで簡単操作できなければ、その都度ヘッドホンを外して目視確認での操作となるため、非常に不便に感じます。

操作性には以下のようなさまざまな要素が絡みます。

• コントローラーやボタンの位置
• ボタンの出っ張りを触った時の分かりやすさ
• ボタンのサイズ

購入前にはなかなか気付きにくいため、可能なら試聴時に一通りボタンを操作してみるのをおすすめします。

ヘッドホンは長時間使用すると、首や肩が凝ったり頭痛の原因になったりします。

ヘッドホンの重量は100g〜400g以上とかなり開きがあります。

ボリュームゾーンは250〜300g以下で、この範囲なら平均的な重さです。

しかし、音質を追求した超高級ヘッドホンには400g以上とかなり重いものもあるため、購入前は重量も必ず確認しましょう。

ヘッドホンの防水・防塵性能は、ライフスタイルによって重要性が変わります。

• スポーツシーンで使用する：重要(汗など)
• 通学通勤で使用する：重要(雨・ペットボトルの結露など)
• 自宅で使用する：重要ではない

防水防塵性能は「IPX(防塵)X(防水)」で表されます。ちなみに、防水防塵機能を単体で表す場合は、

「IP6X」(防塵)
「IPX8」(防水)

のように表します。

ヘッドホンに重要なのは防水性能の方で、等級は「0〜8」で数字が大きいほど性能がいいです。スポーツシーンで使用する場合は、IPX4以上がおすすめです。

ヘッドホンのデザインは音質には直接影響しません。

ただし、ヘッドホンを携帯する際に忘れたくないのが「折りたためるか」「折りたたんだ時のサイズ」「ケースサイズ」です。

中には、携帯性は一切考慮外のヘッドホンもあるため、持ち運ぶ用途があるなら注目しましょう。

メーカーによっては、本革や木などの珍しい素材を使用したモデルもあるため、おしゃれさ・デザイン性を重視する方は、色味はもちろん素材感で選ぶのもおすすめです。

耐久性は主に有線の断線しやすさや、メーカー保証を確認しておきましょう。

有線の場合は断線すると替えが効かないため、口コミで「すぐに断線した」趣旨のものがないか、事前に確認するのがおすすめです。

また、聞き慣れない格安メーカーの場合、初期不良が起きていることも多く、いざというときのサポートが不十分なことも多いです。耐久性の面でも聞いたことがないメーカーは避け、次の見出しで紹介するメーカーを選ぶのが無難です。

ヘッドホンは感じ方など個人差はありますが、メーカーによって音質に傾向があります。

編集部では以下のように、音の傾向別に代表メーカーを区分しました。

好みの音質にあったメーカーを見つける参考にしてください。

▼【音域別】ヘッドホンの代表メーカーまとめ

※あくまで個人的な、メーカー全般の印象での振り分けです。実際は試聴してください。

特にこだわりはなく、低〜高音まですべてカバーしたフラットなヘッドホンをお探しなら、まずはソニーが第一の選択肢となります。日本の老舗オーディオメーカーで、「ザ・標準的なヘッドホン」のイメージです。

現在人気の中心はワイヤレスヘッドホンですが、有線ヘッドホンでも発売15年を超える「MDR-CD900ST」などは1.5万円程度のお手頃価格で、まだまだ売れています。

またモニターヘッドホンでもおなじみで、ソニーミュージックと共同開発したモニターヘッドホンは、音響エンジニアのスタンダードモデルとして30年以上販売されるベストセラーです。

アップルのヘッドホンといえば、高解像度＋ノイキャンのAirPods Max。AirPodsからの買い替えなら、非にならない音質の良さに驚かれるかと思います。

高音にも低音にも寄りすぎないフラットな音質で、ライバル社の最高級ワイヤレスヘッドホンとも音質の差はありません。特にアップルの特徴である、ノイズキャンセリングの恩恵を受けたい人にはぴったりです。

ただし、本体価格が8万円を超えるとあって非常に高額なのが難点です。

ソニーの「WH-1000XM5」「WH-1000XM4」、ボーズの「QuietComfort 45」でも2台買える価格のため、音が好みにぴたりとハマる方以外は、他の選択肢を視野に入れてもいいかもしれません。

AKGはヘッドホンの王道で老舗です。音質は低音〜高音までフラットで、音を原音に忠実に表現する傾向が高いです。そのため、モニターヘッドホンとしての需要が高く、音楽業界ではなくてはならないメーカーの一つ。

個人用でも、エントリーモデルでも非常に音質良く、定番商品がいくつもあります。特に有線タイプはロングセラーが多く、2万円以下なら「開放型ヘッドホンのK701」などはおなじみです。

ノリノリでロックやEDMを聴くというよりかは、お部屋でゆったり聞きたい人におすすめです。

1962年に設立されたオーディオテクニカは日本の老舗音響機器メーカーです。個人向け製品はコスパよく音質の良いものが多く、エントリーモデルでもいいものが見つかります。

音の傾向は中音〜高音寄りで、クラシック向きと評される場合が多いです。低音は逆に「ソリッドベースシリーズ」として別シリーズ化しているため、好みによって選びやすいのも特徴。

他にも、DJ用・楽器用など多様なニーズに合わせたシリーズが展開されているため、「コレといった用途」が決まっている場合は、一度オーディオテクニカで探すとすぐに見つかる可能性が高いです。

SHUREは有線イヤホンでおなじみですが、「AONIC」シリーズでワイヤレスヘッドホンも手がけており、ヘッドホンでは人気の中心です。

イヤホンと同じく、低音よりは中音〜高音の伸びがいいのが特徴。解像もとても高く、とても澄んだ音が楽しめます。中には高音が刺さるとの声もありますが、エイジングでまろやかになったとの声もあります。

一点、SHUREのワイヤレスヘッドホンはSONYのワイヤレスヘッドホンとも遜色のない価格ですが、ノイズキャンセリングの効きは一歩落ちます。ノイキャン性能を期待する場合は、他社に目をむけてください。

アメリカの音響機器メーカーであるボーズのヘッドホンは、日本だけでなく世界中で絶大な人気を誇ります。ベースカラーを用いたシンプルかつスタイリッシュなデザインが特徴で、軽くて疲れにくい設計がされています。

人気の中心はやはりワイヤレスヘッドホン。BOSEのライバルとされるのはほぼソニーの最上位機種で、実際にこの2機種で試聴した人も多いのではないでしょうか。

音質は低音寄りではあるものの、イコライザーで調整できるため、そこまで「BOSEといえば低音」にとらわれるほどではありません。試聴してみて音が好みかどうかで判断するのが一番です。

日本の老舗メーカーであるパイオニアは、日本初の純国産ダイナミックスピーカーを開発したブランドです。現在でも“スピーカーのパイオニア”として有名で、高度な音響技術が活かしたヘッドホンは重低音の豊かさに定評があります。

上質な素材でできたレトロテイストモデルやイヤーパッドなど、ワンランク上の快適さと高級感を味わいたい方にもおすすめです。

1945年にドイツで設立されたゼンハイザーは、開放型ヘッドホンを世界で初めて開発したメーカーです。

音質はイヤホンと同じく低音寄りで、音自体の解像度は非常に高いです。空間を演出するというよりかは、音を忠実に鳴らすヘッドホンの傾向があります。

近年ではワイヤレスでも音質を損なわないストレスフリーなヘッドホンや、優れたノイズキャンセリングヘッドホンの開発にも力を入れています。ゼンハイザーならではの心地のいい良音は、多くのプロミュージシャンにも支持されています。

マルチペアリング・マルチポイントとはBluetoothの機能の一つです。

それぞれ似て異なる別の機能のため、ここで一緒に紹介します。

• マルチペアリング
  ・ヘッドホンに複数機器を同時登録する機能
  ・あくまで登録(ペアリング)のみで、接続自体は1つずつ
• マルチポイント
  ・ヘッドホンと対応機器を2つ同時接続する機能
  ・登録ではなく同時接続
  ・スマホで音楽を聴きながら、パソコンの通話に対応可能
  ・スマホで音楽を聴きながら、すぐに切り替えてタブレットの動画視聴が可能

このように似ているようでかなり機能が違います。特にマルチポイントは使い勝手がいいです。

マルチペアリング対応機器はいくつか増えてきているものの、マルチポイント対応ヘッドホンはまだ限られています。複数機器の同時使用をする環境なら、こだわってみるのもおすすめです。

自分の演奏に変なクセや悪い点がないかチェックすることは、上達のためにも欠かせません。だからこそ、自分の演奏を正確にわかるモニターヘッドホンは、演奏上達を大きく助けてくれる存在です。優れた楽器用ヘッドホンを手に入れて、練習効率をさらにアップさせましょう。