ヘッドホンの寿命・耐用年数は？｜ヘッドセット・ワイヤレスの買い替え時期も

音楽を聴くときやゲーム・映画に集中したいときなど、ヘッドホンが欠かせない方は多いはずです。近年はリモートワーク・テレビ電話・動画配信の普及もあり、ヘッドホンの需要も徐々に高まってきました。もはや娯楽目的だけでなく、いろいろなシーンで必要になってきたといえます。

しかし、ヘッドホンを使っていたら音が聞こえなくなったり、充電ができなくなったりと困った経験をした方もいますよね。実はその異常、ヘッドホンが寿命を迎えているサインかもしれません。

この記事では、ヘッドホンの寿命や寿命を縮める原因について解説します。ほかにも寿命を延ばすための対策や、買い替えのサイン・買い替え時期・買い替えにおすすめのヘッドホンもご紹介。自分の持っているヘッドホンに当てはまるか、しっかり確認していきましょう。

コードを雑に扱うのは、寿命を縮める原因の1つです。コードが絡まったり捻じれたまま放置していると、癖がついてしまいます。癖がついてしまうと導線を保護する部分が傷つきやすくなり、内部の導線が断線してしまう可能性が高くなるのです。

また使い終わった後、コードが絡まったままカバンに突っ込んでしまう方は多いと思いますが、断線の原因になります。

プラグ部分にほこりや汚れが溜まると劣化に繋がります。汚い手で触ったり長時間カバンの中に放置したりすると、プラグ部分にほこりや汚れが溜まるので不衛生な場所での保管は避けましょう。プラグが劣化すると接続不良になり、音が途切れるといった異常が起きる可能性が高いため注意です。

原因として一番に挙げられるのは、湿気の多い場所に保管されている場合です。ワイヤレスヘッドホンの多くはリチウムイオンバッテリーが内蔵されており、湿気に弱い性質があります。特に高温多湿の夏場などは、劣化が早く進む可能性が高くなります。加湿器を使用してる部屋でワイヤレスヘッドホンを保管している方は、注意が必要です。

2つ目の原因は長時間の使用や充電回数の多さです。バッテリーは消耗品なので、使用時間・充電回数が増えるほど劣化も速まります。特にゲームミングヘッドホンは長時間ゲームで遊ぶ方も多く、寿命が縮みやすいといえます。

なお、長時間利用すればそれだけ充電の回数も多くなります。そうすると充電の機能性が劣って故障する可能性もあるので、注意が必要です。

値段によって寿命に影響がでるのか気になる方も多いはずです。結論からいうと、安いヘッドホンだからといって平均寿命が縮まるといった影響はありません。ただし、安いヘッドホンだとイヤーパッドなどの部品が壊れやすいです。

もちろん、高級ヘッドホンでも乱暴に使えば寿命は縮まってしまいます。なお、高級ヘッドホンは値段が高い分だけ安いモデルと比較して耐久性は高いです。よって、高級ヘッドホンのほうが寿命は長い傾向にありますが、要はヘッドホンの扱い方次第です。

一番は値段が安い高い関係なく、丁寧に扱っていくのが寿命を延ばすコツになります。

1つ目の対策はコードの扱い方です。コードが絡まったり捻じれたまま放置したりすると、内部の導線が傷つき断線する可能性があります。そのため、コードは傷つかないよう緩く束ねるのをおすすめします。市販のコードリールを使うのもいいですね。

また、束ねた後は絡まないように、ケーブル結束バンドなどでまとめておきましょう。これだけでもコードの劣化を抑えられます。

2つ目の対策は、プラグのほこりや汚れを定期的な除去です。プラグ部分は凸凹してるのでほこりや汚れが入り込みやすく、接触不良を起こし音質低下の原因になります。不衛生な場所での保管を止め、定期的にティッシュなどで拭いて汚れを取り除くのがおすすめです。

このとき、ウェットティッシュや濡れタオルで拭くのはおすすめしません。プラグ部分は金属なので、酸化してしまい故障の原因になってしまうので、必ず乾いたティッシュなどで拭きましょう。

3つ目の対策は、湿気への注意です。ワイヤレスイヤホンに使われるリチウムイオンバッテリーは湿気に弱く、多湿の環境だと劣化しやすくなります。防水加工のされていない製品の場合は、汗をかいてるときやお風呂での使用は控えましょう。

ヘッドホンについたほこりを息で吹き飛ばす方がいますが、あまりおすすめできません。息には水分が含まれているので、それすら劣化の原因になってしまいます。

4つ目の対策は、長時間の連続使用を控えることです。バッテリー寿命はワイヤレスイヤホンの寿命と同義で、使用時間・充電回数が多いほどバッテリーの劣化も速まります。使用時間を短くするか、一日に使う回数を決めておべきです。

また、残量がまだ残ってる内に充電するのはおすすめできません。細かい充電は劣化を早める原因になるので、充電切れ寸前になってから充電しましょう。

よくある故障のケースは、ヘッドホンケーブルの断線です。無理に引っ張らなければ大丈夫ですが、それでも心配であればリケーブルタイプを選ぶのがおすすめです。リケーブルタイプなら断線しても交換ができるため、ヘッドホン自体の寿命を延ばせます。

ですので、断線しにくいコードを選ぶよりも交換ができるリケーブルを選ぶのも1つの寿命を延ばす対策になります。

寿命を延ばす対策として、置き場所や持ち運びに気をつけましょう。まず、置き場所ですがヘッドホンスタンドなどを使用して丁寧に扱うのが大切です。ヘッドホンの変形防止や湿気がこもりやすいイヤーパッドの乾燥にも役立ちます。

そして、持ち運ぶ際はヘッドホンケースに入れるのがおすすめです。ケースに入れることで振動による衝撃や傷から守れるので、故障のリスクを抑えられます。さらにはヘッドホン関連のアイテムもコンパクトに収納できるのもメリットです。

特にバッグの中で絡まってしまうコードなどが収納できるのは魅力的です。もちろん、外出時だけでなく自宅でも使えるので、ヘッドホンスタンドと一緒に使い分けていきましょう。

1つ目は、ヘッドホンから音がしなくなった時です。コード内部の導線が断線している原因と考えられます。有線ヘッドホンに多く見られるケースです。ほかには、ヘッドホンとAV機器をつなぐドライバ部分の破損も音が聞こえなくなる原因です。

コードが断線すると、音の再生ができなくなります。保護部分が傷ついて内部の導線が見えている場合は危険なので、買い替えを検討しましょう。

2つ目はイヤーパッドが劣化している場合です。耳を覆うパーツであるイヤーパッドの寿命は3〜5年と言われ、ヘッドホンよりも劣化が早いです。プラスチック繊維などを多く使用しており、使用していなくても経年劣化で破損するケースがあります。

イヤーパッドが劣化すると音漏れしやすくなる場合もあり、購入から年数が経っていれば買い替えも検討しましょう。また、パッドだけ交換できる機種もあるので、長く愛用したい方は購入時にチェックしてみてください。

3つ目は音が小さくなったり音質が悪くなったりした場合です。プラグの劣化による接触不良が原因と考えられます。ほかにも、誤って地面に落とした衝撃で音量や音質に異常が起こるケースもあります。

本体に物理的損傷ができた場合は、内部の修理ができても見栄えがよくありません。もしデザインを気にするなら買い替えを検討しましょう。

愛着のあるヘッドホンでもいつかは寿命を迎えますが「捨て方ってどうする？」との声もあります。すぐに思いつく捨て方は自治体のゴミ回収ですが、ヘッドホンは『小型家電リサイクル法』の対象品目で回収しないケースが多いのが実情です。捨て方はほかにも以下の方法があるので参考にしてください。

1. 小型家電として回収ボックスへ
・回収ボックスは役所や家電量販店に設置されています
2. オークションやフリマで売却
・寿命が来ている商品は売れない場合も
3. 不用品回収処分する業者に依頼
・別途費用が必要

ヘッドホンは機械なので、いつかは必ず寿命を迎えて使えなくなります。しかし、使い方次第ではその寿命を少しでも延ばせます。長く使うためにも、日頃からヘッドホンを丁寧に扱ってお手入れも心がけるようにしましょう。