イヤホンのイヤーピースおすすめ7選！選び方と相性についても紹介！

最近のイヤホンの主流となっているカナル型イヤホンには、耳栓に似た形の「イヤーピース」がついていて、それを耳の穴に差し込む形で装着して使います。

そのため、イヤーピースは使う人の耳に合ったサイズやフィット感のものを選ぶことが重要です。

イヤーピースは、イヤホンを買ったときにいくつか付属していますが、それ以外にも交換用としていろんな種類のものが発売されています。

イヤーピースは、使っているものが傷んだ場合に交換目的だけでなく、別のものと着けることで音質をよくしたり、装着感をよくしたりすることもできます。

よりいい音質で音楽を聴くために、新しいイヤホンを購入する方法もありますが、今使っているイヤホンのイヤーピースを交換することでも音質をよくすることができます。

イヤーピースはいろんなものが発売されていますので、自分に合ったものを選ぶことで、普段使っているイヤホンをより快適に使ってみるのもおすすめです。

それでは、数多くあるイヤーピースの中から、最適なものを選ぶ基準を紹介します。

大きくわけて、音質を重視する目的と装着感を重視する目的があります。

イヤーピースの形状にも種類があります。

現在は、きのこの傘のような形になったものが主流ですが、この形状は「シングルフランジ」型と呼ばれています。（傘のようなものがフランジでそれが１つという意味）

このシングルフランジが一番種類が多いイヤーピースです。

他には、フランジが２つ連なっている「ダブルフランジ」、３つ連なっている「トリプルフランジ」があります。

フランジの数が増えるほど、遮音性が高まり、音質がワイドレンジになっていきます。

ただ、フランジが２段以上のものは、プロ用途で使われることが多いため、種類が少なく、価格も高い傾向があります。

フランジが多いものは耳への圧迫感も強いため、よほどこだわりがない限り、シングルフランジのものを選ぶのが無難でしょう。

イヤーピースを選ぶ場合に重要なのが、そのサイズです。

当然ながら自分の耳に合った大きさのものを選ぶというのが重要になってきます。

もしイヤーピースが小さすぎると耳穴に隙間ができてしまうので、外れやすくなりますし、遮音性や音質も悪くなってしまいます。

逆に大きすぎる場合は、耳が痛くなりやすくなりますし、つけている間ずっと違和感を覚えることがあるため、こちらも問題があります。

イヤホンを購入すると、イヤーピースがいくつか付属しているものがありますが、たいていはS・M・Lの３種類のサイズとなっています。

ただ、メーカーやモデルによっては、さらに小さいSSやさらに大きいLLサイズのものがある場合もありますし、さらに細かいサイズに分かれているものもあります。

多くのサイズのイヤーピースがセットになっているものを買うと、自分に合うサイズのものが見つけやすくなります。

イヤーピースには、使っている素材にも種類があります。

いろんな素材がありますが、一番主流になっているのがシリコンです。
シリコンは柔らかいため耳にフィットしやすく、耐久性が高いためよく使われます。
また、水で洗っても大丈夫なため清潔に使えるのも良い点です。

ただ、シリコンは耳にフィットはしやすいのですが、密着するようなフィット感は得にくいため、自分に合ったサイズを見つける必要があります。

もしサイズが合わないと、外れやすくなりますし、音質も悪くなります。

使われている素材で次に多いのがウレタンです。

イヤーピースでは、主にウレタンでできた「フォームタイプ」と呼ばれる低反発素材が使われています。

ウレタンの場合、一度手で小さく丸めてから耳の穴に装着すると、だんだんと元の大きさになるため、耳の中にしっかりと密着します。

特徴としては、遮音性と音漏れ防止性に優れていて、低音を逃さないので重低音に強くなっています。ただし密着しすぎるため閉塞感がありますし、水で洗えないという問題もあります。

イヤーピースの素材は基本この２つですが、他にも複合素材を使ったものもあり、低反発ウレタンがシリコンの裏側に入っているものもあります。

こういったモデルは、両方の素材の長所を併せ持っているという特徴があります。

形状のところでも説明しましたが、イヤーピースのきのこの傘のような形の部分がフランジです。

一番種類が多いのがフランジが１つのシングルフランジで、製品が多いので選びやすいのが特徴です。耳への圧迫感が少ないので、初心者でも装着しやすくなっています。

フランジについては、２つあるダブルフランジ、３つあるトリプルフランジがありますが、フランジの数が多くなるほど遮音性が高くなりますので、より音楽に集中したいのならフランジが多いほうがいいでしょう。

ただし、フランジが多いほど耳への圧迫感が増えます。
そのため、長時間着けていると耳が痛くなるのが欠点です。

おすすめとしては、最初はシングルフランジのものから試してみて、好みに合わせてダブルフランジ、トリプルフランジを試してみるといいでしょう。

このイヤーピースですが、どのイヤホンにも装着できるというわけではありません。
イヤーピースの製品やイヤホンの種類によっては、装着できない場合もあります。

そのため、多くのイヤホンに対応しているイヤーピースを選ぶようにするか、イヤホンと同じメーカーが販売しているイヤーピースにするのが無難です。

また、そうでない場合でも、イヤホンが有名なモデルであれば、イヤーピースの製品説明に対応しているかどうか記載されていることがありますので、確認しておきましょう。

イヤーピース専門メーカーとして有名な「コンプライ」や「クリスタルラインオーディオ」は、専門メーカーというだけあって、汎用性が高いのでおすすめです。

イヤーピースですが、問題なくイヤホンに装着できたとしても、フィット感がいまいちだったり音質があまり変わらなかったりといったことがあります。

これはイヤホンとイヤーピースに相性があるためで、装着できるかどうかとは別の問題になります。

もしイヤーピースを交換したけどフィット感がよくなかったり、音質がいまいちなら、別のイヤーピースにするか、イヤホンの買い替えを検討するといいでしょう。

どのイヤホンとどのイヤーピースの組み合わせがいいかについては、情報が少ないのですが、これは個人差がありますので、実際に試してみるしかないのかもしれません。

ソニー製のイヤーピースで人気があるのがこの製品です。

2種類の硬度のシリコンゴムに、独自開発のシリコンフォーム素材を組み合わせていることで、今までにない柔らかさと快適なフィット感を実現しています。
フィット感がいいため高い遮音性があり、長時間使っても快適です。

音質については、高音から低音までバランスがとれていて、解像度が高めなのが特徴です。
どんなジャンルの音楽でも問題なく、高音質な音楽鑑賞が楽しめす。

イヤーピースを交換して使うのが初めてという場合でもおすすめできます。

サイズはSS・S・M・Lの4種類あり、パッケージには左右3組のイヤーピースが入っています。

水洗いもできるので、いつも清潔に使えます。

オーディオテクニカから発売されているイヤーピースです。

同じオーディオテクニカのイヤホンの「SOLID BASS」シリーズ専用に開発されたイヤーピースなのですが、他のメーカーのイヤホンでも使用できます。

このイヤーピースの特徴は、圧倒的な低音域の音質です。

装着感についても、２ボジションポスト機構で好みに合わせた装着感を選べます。

イヤホンへのイヤーピースの押し込み具合を、スタンダードとディープの2種類から選ぶことができます。

自分の耳に合わせて最適化することができるので、音漏れが防げ、低音域の響きを向上することができます。

イヤーピースのサイズは、XS・S・M・Lの4種類あり、左右3セットが同梱しています。

イヤーピースの専用メーカーのクリスタルラインオーディオのイヤーピースです。
素材が低反発ウレタンを使っていて、フィット感と高い耐久性があります。

イギリス製にこだわって開発されていて、製造に3Dプリンターを使うことで、装着感と遮音性、高音質を実現しています。

特に遮音性が高いのが特徴で、従来のシリコン製イヤーピースと比べて3倍もあり、周囲の雑音を大幅に減らすことができます。

また音質としても、インパクトのある低音が楽しめますし、低反発素材では抑えられがちな高音域も十分再現できています。

他にも、耐久性がかなり高く、耐熱・耐汗コーティングが施されているので、運動中などでも安心して使えます。

こちらもイヤーピース専用メーカーのコンプライの製品です。

製品名にもあるように、日本人などのアジア系民族の耳に合わせて設計されていて、日本人の耳の形と相性がいい低反発ポリウレタン製のイヤーピースです。

素材として使っている低反発ポリウレタンは、人の体温で柔らかくなる特性があるため、どんな耳の穴にもフィットして高い遮音性を実現します。

そのため、音漏れやずれることによる音質の低下、耳の痛みを抑えながら、高音質での音楽が楽しめます。

音質としては、特に低音域の再現性が高くなっています。

また、吸水速乾性にも優れていて、汗をかいても吸水によって膨張しにくく、耳が蒸れにくいため、高温多湿な日本の夏でも快適に使うことができます。

このイヤーピースは、最近流行っているワイヤレスイヤホンのために開発された製品です。

素材は低反発ポリウレタン製となっていて、チップの長さを従来より短くすることで、外耳道の奥により入りやすく設計されています。

そのため、高いフィット感があるので、外れやすいワイヤレスイヤホンでも外れにくくなります。

ただし、低反発ポリウレタンは柔らかい素材なので、耐久性が低いのが欠点で、耳に装着する際に力を入れすぎると破損してしまうことがあります。

音質についてはかなり好評で、音の粒が際立つように聴こえるため、ワイヤレスイヤホンでも高音質で音楽を楽しみたい人におすすめです。

イヤホンやヘッドホンで有名なSHUREのイヤーピースです。

素材はウレタン製で、高い遮音性とフィット感を実現しています。

高音質が特徴のSHUREだけあって、このイヤーピースも品質が高くなっています。
弾力性があるウレタンを使用していて、高い遮音性を実現しています。

そのため音漏れがなく、低反発素材では抑えられがちな高音域も再現できています。

また、ラテックスコーティングによって耐摩耗性も向上しています。

イヤーピースは水洗いもできるので、清潔な状態で使えます。

このイヤーピースは、フランジが３つあるトリプルフランジの製品です。

フランジが３つあるため、かなり高い密閉性と遮音性があります。
素材はシリコン製です。

トリプルフランジは製品の種類が少ないのですが、その中でも人気が高い製品です。
フィット感がかなり強いのが特徴で、音漏れや外部音をかなり抑えられます。

そのため、音楽に集中したい場合などにおすすめです。

トリプルフランジなので耳への圧迫感が強いのですが、もし合わないと感じた場合には、フランジを１つ切り落としてダブルフランジにして調整することもできます。

シリコン製のため水洗いができますので、清潔な状態で使えます。

ここまでイヤーピースについて紹介しました。

イヤーピースには、形状やサイズ、素材などが違ったいろいろな種類のものが販売されています。

どれが一番合うかについては、かなり個人差がありますので、実際に試してみるしかありません。

選び方のポイントなどはありますので、どんな音とフィット感を求めるかで購入するイヤーピースを決めるといいでしょう。