有線イヤホンが断線した時の簡単な直し方・修理方法は？｜断線防止グッズも紹介

外出中、有線イヤホンを装着して音楽を聴く方は多いです。好きな音楽は時間や場所を問わず、快適に楽しみたいですよね。しかし、イヤホンからプツプツ音がしたり、曲が聴けなくなったりした経験のある方もいますよね。

有線タイプのイヤホンであれば、ケーブルの断線が原因の1つとして考えられます。断線したイヤホンからは音が出ないので、修理や買い替えをしなければいけません。手間や出費を増やさないように、日頃から大切に使いましょう。

また、断線防止のためのグッズを使うのもおすすめです。そこで今回は、イヤホンのケーブルが断線する原因・直し方・簡単な根元の補強方法を解説します。断線以外の原因についても解説しますので、イヤホンを使っている方はぜひチェックしてください。

有線イヤホンが故障する原因として特に多いのが、ケーブルの断線です。ケーブルが断線している場合の症状として、音が聞こえない・途切れる・プツプツと音がするのを確認できます。ケーブルを引っ張らない・スマートフォンに巻き付けないなどで対策ができます。

ドライバーは音楽の信号を音声に変換し、音を出すためのパーツです。ドライバーが湿気や錆びの影響を受けると不具合が生じ、正常に働かなくなる場合があります。

片耳だけが聴こえなくなった場合、ドライバーが原因である可能性が高いです。不良状態になったドライバーが復旧する可能性は低いので、ドライバーの交換を依頼しましょう。

ワイヤレスイヤホンを使う場合、音楽プレーヤーとのBluetooth接続が必要です。接続されていなければ、イヤホンから音は出ません。

接続設定をしても音が出ない場合は、プレーヤーの再起動やイヤホンの初期化後に再設定をすると解決する可能性があります。また、ワイヤレスイヤホンは充電しないと使えないので、充電されているか確認しましょう。

イヤホンではなく、プレーヤー側に問題が起きている可能性もあります。まず、プレーヤーの音量が0になっていないかチェックしてみましょう。

別のイヤホンを接続したときに音が出れば、プレーヤーには問題ないと判断できます。プレーヤーが正しく作動しているにもかかわらず音が出なければ、ケーブルの断線を疑いましょう。

イヤホンが断線する原因として多いのは、ケーブルをプレーヤー本体に巻き付ける行為です。ケーブルを巻き付けるとピンプラグ部分が引っ張られ銅線に力が加わり負担がかかるため、断線する確率が高まります。ケーブルが断線すると正常に機能しなくなり、音飛びや片耳しか聴こえないなどの現象が起きます。

イヤホンのケーブルは、時間の経過による劣化が避けられません。ケーブルの中には銅線が入っており、何度も折り曲げると劣化を早めてしまう特徴があります。

特に、ケーブルの巻き付けはイヤホンの寿命を縮めるので控えましょう。同じイヤホンを長く使っている場合は、寿命により音が出なくなる場合もあります。

プレーヤーにケーブルを巻き、無造作にポケットに入れると絡まりやすくなります。ケーブルが絡まった状態で使い続けると、ケーブルに入っている銅線に負担がかかります。

その結果、ケーブルの劣化が早まるので、できるだけ絡めないように使いましょう。イヤホンの使用前と使用後には、ケーブルが絡まっていないか確認するのがおすすめです。

メーカーや機種によって違いがありますが、イヤホンにはおよそ半年～3年の保証がついています。保証期間内であれば、壊れた場合に無料での修理または交換ができる可能性が高いです。そのため、まずは保証期間を確認しましょう。

ただし、引きちぎったり落としたりしたために断線した場合、修理が有料になる場合があります。また、自分で修理を試みて失敗した場合は、保証対象外になる場合が多いです。取扱説明書や保証書を読み、保証内容を把握しておきましょう。

メーカー保証が受けられない場合、有料修理を依頼すれば同じイヤホンを使い続けられます。ただし、数千円で修理できる場合もあれば、より高い費用を請求される場合もあります。

実際に修理を依頼する前に、メーカーや修理を受け付けている業者から見積もりを取りましょう。複数箇所から見積もりを取れば、安く修理できる可能性が高まります。イヤホンの修理について値段などを詳しく知りたい方は、以下の記事で詳しく解説していますので、こちらもあわせてチェックしてください。

断線したイヤホンの使用を止め、別のイヤホンに替える方法もあります。新品のイヤホンは、すべてのパーツが新しくきれいなのが魅力です。

見積もりを取った結果、修理費が新品の販売価格と同程度の金額となる場合もあります。そこで、同じイヤホンを使うのに強いこだわりがない方は、買い替えも検討してみましょう。以下の記事でおすすめのイヤホンを詳しく解説していますので、こちらもあわせてご覧ください。

断線したケーブルはプラグとはんだごてがあれば、自力での修理も可能です。断線した部分を切断し、銅線をはんだ付けすれば再び音が出ます。自分で修理する場合、修理サービスよりも費用を安く抑えられるのがメリットです。

買い替えや修理サービスと違い、短時間で作業できればすぐに同じイヤホンを使えます。ただし、道具を揃え、自分で作業する手間がかかるのがデメリットです。また、失敗するリスクもあるので工程を入念に確認しましょう。

イヤホンの断線の修理は、プラグ部分なら専門技術がない素人にでもできます。必要な道具は以下のとおりです。

• はんだごて、はんだ
• 3.5mmのステレオミニプラグ
• ワイヤーストリッパー（カッターやハサミでも代用可能）
• ライター
• グルーガン（100均で購入可能）
• 熱収縮チューブ（ホームセンターで購入可能）

はんだごてやライターを扱うため、修理する場合は火傷にはもちろん、周囲の環境にも配慮しながら作業しましょう。はんだごてはAmazonなどで、電子工作をするためのセットとして販売されています。

断線箇所を見つけるには、音楽をかけながらケーブルを押してみましょう。断線している箇所を触れば、音が変化します。断線箇所が分かったら、次の手順で作業しましょう。

1. 断線している箇所をハサミでカットする
2. ワイヤーストリッパーで被覆を剥がす
3. 銅線をライターであぶり、やすりがけする

ワイヤーストリッパーの代わりに、カッターでも被覆を剥がせます。ライターを使うときは、銅線の先端から5mmほどを軽くあぶりましょう。あぶると、紙やすりをかけるときにコーティングが剥がれやすくなります。

はんだづけするための下準備が完了したら、はんだづけの作業に移ります。安全に配慮しながら、以下の手順で作業しましょう。

1. ケーブルにプラグカバーを通す
2. 銅線とプラグをハンダづけする
3. はんだづけされてむき出しになった部分をグルーガンでコーティングする
4. プラグカバーを付ける

DIYでのケーブル修理は初心者でも可能ですが、失敗する可能性もあります。作業に自信がない方は、プロに修理を依頼するのがおすすめです。

イヤホンを自力で修理できますが、作業には気を付けるべきポイントがいくつかあります。

• 作業中のはんだは非常に熱くなるため、火傷に注意する
• ハンダ付け作業中は金属蒸気が発生するため、換気しながらおこなう
• プラグカバーを先に通しているか作業前に確認する

これらのポイントをしっかりと確認して、安全に作業をおこないましょう。

イヤホンはケーブルの先にプラグと端子が付いています。プレーヤーにイヤホンを抜き差しするときは、プラグの部分を持つようにしてください。特に、取り外すときにケーブルを引っ張ると、断線しやすくなります。

また、イヤホンを使っていると耳垢やホコリなどの汚れが付きます。汚れを取らずに使い続けると故障に繋がる場合もあるので、こまめなお手入れが必要です。イヤーピースは裏側にも汚れが付くので、裏返して拭きましょう。

イヤホンは保護カバーで補強すると、寿命を伸ばせます。保護カバーはイヤホンのピンプラグ部分に装着したり、コード部分に着けたりするものが一般的です。

中には、アニメのキャラクターがデザインされたものなど、かわいい製品も販売されています。シンプルな保護カバーなら、ダイソーやセリアなどの100均でも購入が可能です。

イヤホンのケーブルはDIYでの補強もできます。たとえば、ケーブルに刺繍糸を巻く手段があります。また、ピンプラグにマスキングテープを巻いても補強が可能です。

さらに、グルーガンで樹脂を溶かして接着する方法もあります。ケーブルの断線に困っている方は、自分で断線しにくいケーブルを作ってみましょう。

ケーブルを持ち運ぶときにも、負担をかけないように意識しましょう。プレーヤーに巻いたり縛ったりすると、断線しやすくなります。絡まないようにイヤホンクリップでまとめ、ケースに収納すると断線を未然に防げます。

また、ドライバーは湿気により悪影響を受けるため、湿気対策も重要です。イヤホンに汗や雨が付いた場合は、水気を拭きとってから収納しましょう。密閉できる容器を使い、乾燥剤と一緒に入れて保管するのもおすすめです。

イヤホンのケーブルは、製品によって太さが異なります。断線のしにくさを重要視するなら、できるだけ太いケーブルのイヤホンがおすすめです。

また、フラットケーブルといった平らなケーブルが採用されたイヤホンもあり、断線を防ぎたい方に適しています。プラグの形状はL字型なら負担がかかりにくいのでおすすめです。

イヤホンを断線しにくくするには、ケーブルの補強がおすすめです。100均に売っているものでもケーブルを補強できます。断線しにくいケーブルをできるだけ安く作りたい方は、以下に紹介する方法を試してみてください。

断線予防策として、ケーブルを刺繍糸で補強する方法があります。まず、刺繍糸をケーブルの根本部分に巻き付けます。片側の糸は短めに、反対側の糸を長めに刺繍糸を締めていきましょう。長い方のヒモで輪を作り、くぐらせて引っ張ると糸を結べます。

後はケーブルの向かい側の根元まで、同じ作業を繰り返していくだけです。刺繍糸はダイソーやセリアなど100均でも購入できます。好きな色の刺繍糸を使いデコレーションするのも面白いかもしれません。

ピンプラグ部分にファブリックテープを巻く補強方法もあります。ケーブルへの負担を減らせるので、断線予防に効果的な方法です。必要な道具は、ダイソーやセリアで販売されているファブリックテープとハサミだけです。

ピンプラグ部分にファブリックテープをきれいに巻き付けるだけで完成します。イヤホンのピンプラグ部分が曲がりにくくなります。なお、ファブリックテープだけでなく、マスキングテープでも応用が利くので実践してみてください。

イヤホンのケーブルが絡みにくくなり傷めにくい巻き方は、八の字と呼ばれる巻き方です。

1. ケーブルの先端(ピンプラグ部分)を利き手に持ちます。
2. 反対の手で輪ができるぐらいの部分を持ち、手の外側に輪を描くようにケーブルの先端の手に掛けます。
3. 2回目はケーブルで輪ができる部分を持ち、体の内側に持っていくと同時にひねってケーブルで輪を作っていきます。
4. 3回目は外側から、4回目は内側に輪を作り、その動作をコードが短くなるまで繰り返し行います。
5. 最後は輪になったオスとメスの部分を輪の上部に持っていき、結束バンドやひもなどで締めましょう。

八の字の巻き方は、音響などケーブルを扱う職業では最初に教わる巻き方です。イヤホンがすぐ断線して音が聴きとれなくなる事態がよく起きる方は、巻き方から見直してみてください。

有線イヤホンは バッテリーが不要で、ワイヤレスイヤホンより 音質が良く音が途切れず、耳から外れても落下しません。しかし、断線などのリスクがあり、ケーブルが邪魔になるなどデメリットもあります。ワイヤレスイヤホンは断線の心配がなく、ケーブルがないため収納性が高くスマートに音楽が楽しめます。

ワイヤレスイヤホンについて詳しく知りたい方は、下記の記事を参考にしてください。

今回は、イヤホンのケーブルが断線する原因や対策について解説しました。イヤホンの断線は誰にでも起こり得るため、普段からイヤホンは適切に扱いましょう。イヤホンを優しく扱い、いつでも快適に音楽を楽しんでくださいね。