ワイヤレスイヤホンの耳垢を取る方法｜耳垢フィルター・耳垢ガードも紹介

通勤や通学の際、音楽やラジオを聞くのに便利なワイヤレスイヤホン。Bluetoothが普及し、昔のようにコードが邪魔にならず行動を妨げないため利用している方も多いです。

しかし、ワイヤレスイヤホンをよく見ると、汚れがべったり付いていることはありませんか？実は、ワイヤレスイヤホンは耳の中に入れて装着するため、耳垢でかなり汚れています。黒いイヤホンはさらに目立って気になりますよね。

汚れたワイヤレスイヤホンをそのまま耳に付けていると、耳の健康を害してしまう可能性があります。そこでこの記事では、ワイヤレスイヤホンの耳垢が溜まる原因や取る方法・溜まると起こるデメリットについて解説します。耳垢フィルターや耳垢ガードや代用品についても紹介しますので、ぜひご参考ください。

イヤホンは耳の穴に栓をする格好で使うため、もともと耳垢が溜まりやすい構造です。特に耳の中が湿っている場合、耳垢が溜まりやすい傾向にあります。湿っている人は乾いている人に比べ、耳垢がそのままイヤホンに粘着するためです。

耳垢に関しては、遺伝的要因や体質によるところが大きいので、簡単に改善できません。そのため、使用時間を減らすことやこまめな掃除を心がけましょう。

耳の中が乾いていても、長時間ワイヤレスイヤホンを使用すると耳垢は付きやすくなります。イヤホンは耳の中に入れて使うので、長時間使用すると耳の中で湿気や汗が発生し、その結果ワイヤレスイヤホンに耳垢が付着してしまいます。

イヤホンの種類にはカナル型とインナーイヤー型の2種類があります。詳しくは後述しますが、カナル型は従来のイヤホンの形状であり、イヤホンを耳の奥まで押し込むタイプです。

一方、インナーイヤー型はカナル型と比べて耳の奥に押し込まない構造のため耳垢がつきにくく、耳垢を押し込みません。そのため、カナル型の方がより耳垢が付きやすい型といえます。

イヤホンに耳垢が溜まると、さまざまなデメリットが生じます。単純に音が聞こえにくくなるだけでなく、イヤホン本体にダメージが起き、健康にも被害が出る場合も。ここからは、イヤホンに耳垢が溜まり生じるデメリットについて解説します。

イヤホンに耳垢が溜まることで音が聞こえづらくなります。多少の耳垢であればそれほど影響はありませんが、最近音が聞こえにくいと思ったら必ず掃除しましょう。また、耳垢がイヤホン内部に入り込み故障につながる可能性もあるので、定期的なお手入れが必要です。

外耳道真菌症とは、耳にカビが感染し繁殖する病気です。この病気にかかると、耳に強いかゆみや痛みなどの症状が起こります。自然治癒するものではなく、耳鼻科で時間をかけて取り除く治療が必要です。

イヤホンを長時間使用し耳の中の換気ができなくなくなると、真菌が増殖する原因につながります。そうならないためにも、ワイヤレスイヤホンは適度な使用を心がけましょう。

軽度の汚れであれば、ティッシュで拭き取るのがおすすめです。ワイヤレスイヤホンの表面を拭き取るだけなので余計な薬品がイヤホン内部に入らず、壊れる心配もありません。多少の汚れならまずはティッシュを使って拭き取りましょう。

しっかりと汚れを落としたい方は、綿棒や歯間ブラシなどを使いましょう。まずはセロハンテープやウエットティッシュなどでイヤホンの表面に付着した汚れやほこりを取り除きます。その後、綿棒や歯間ブラシを使って細かいところの汚れを取り除きましょう。

ティッシュや綿棒でも取れない汚れをきれいにするには、アルコールや中性洗剤を使用しましょう。直接かけると液体が機械部分に入って壊れてしまいます。そのため、洗剤を水で薄めてからティッシュに染み込ませて拭き取りましょう。金属部分に触れてしまうと、金属が錆びて故障につながる恐れがあります。金属部分には液体がかからないように注意してください。

アルコールや中性洗剤を使用する時にセットで使いたいのが接点復活材です。上記で説明したとおり、金属部分に洗剤やアルコールは使えません。しかし、金属部分の頑固な汚れが気になる場合には、接点復活剤を使用して汚れを取り除けます。

接点復活剤は接続機器の接触不良を改善するためのものなので、ワイヤレスイヤホン以外の機器にも使えます。手元に1つあると使い回せるので便利です。

イヤホンには前述したとおり、大きく分けてカナル型とインナーイヤー型の2種類があります。ここでは、具体的にそれぞれの違いと各タイプごとの掃除方法について解説します。

カナル型ワイヤレスイヤホンは耳の中の形状を利用し、落ちないよう中に押し込んで使用するタイプのイヤホンです。多くの方が思い浮かべるイヤホンともいえます。耳を密封するため中に耳垢が溜まりやすいですが、掃除方法は簡単です。

イヤーピースを外してピースを拭き取り、歯間ブラシなどを使ってイヤホン部分の汚れをかき出せばOKです。また、イヤーピースはダイソーなどの100均でも販売されており、値段を抑えて衛生的に使い捨てできます。

同じイヤーピースを使い続けていて衛生面が気になる方は、100均のイヤーピースを使いコスパ良く取り替え可能です。

インナーイヤー型は耳を完全に塞がないタイプのイヤホンで、iPhoneに付属するタイプがこれに当たります。密封しないため耳垢は溜まりにくいですが、繊細な構造をしているため、掃除の際には気を付ける必要があります。

耳に密着する部分を柔らかい歯ブラシでこすりながら汚れをかき出して掃除してください。あまり力を入れすぎると、機械部分に圧力がかかってしまうので注意しましょう。

イヤホンを使わない時は、イヤホンケースに入れて持ち歩くようにしましょう。イヤホンをむき出しのまま持ち歩くと、ポケットやバッグの中にあるゴミがイヤホンに付着してしまいます。場合によっては内部に入り込み故障の原因となる場合も。ケースに入れるだけで汚れやほこりが付くのを防げるため、使わない時は必ずケースにしまいましょう。

低反発ポリウレタンで作られた耳垢ガードは、イヤホンの上にかぶせるように使うと耳垢が付くのを防いでくれます。汚れたら洗浄するか取り替えるだけなので便利です。また、耳垢ガードは人の体温によって柔らかくなるため、耳にピッタリとフィットします。そのため、耳が痛くなるのを防ぐのにも有効です。

ワイヤレスイヤホンの内部は複雑な構造のため、耳垢が内部に入ってしまうと取り除くのは大変ですよね。そこでおすすめなのが、耳垢フィルターを使用して汚れを奥に入るのを防ぐことです。耳垢フィルターを使うと掃除をする手間も減るため、お手入れが面倒な人にも最適です。

ワイヤレスイヤホンに耳垢が付かないようにするためには、長時間使わないことも1つの方法です。長時間使用すると耳の中が汗で湿るため、耳垢が付着しやすくなります。耳の健康を守り、イヤホンをきれいな状態に保つためにも長時間の使用は避けましょう。

耳垢フィルターは不織布マスクで代用が可能です。作り方は、

1. マスクをイヤーピースの穴を塞げる形にカットする
2. カットしたマスクをイヤーピースの穴の上に乗せ、マスクがズレないようにはめ込む

このように、耳垢フィルターは簡単に代用できます。費用を抑えて耳垢が溜まらないように予防できるので、ぜひ一度試してはいかがでしょうか。

イヤホンの形状によってはセルフクリーニングが難しい場合があります。そんな時は、プロに依頼することをおすすめします。プロに任せれば、しっかりと汚れを取ってもらえ、破損の恐れもありません。ただし、事前に見積もりを取って納得のうえで利用しましょう。

結論から言うと、日常的にイヤホンをしていると、耳垢がたまりやすくなります。基本的に耳垢は勝手に外に排出される働きがあります。しかし、イヤホンをした際、耳垢を中へ押し込む可能性があり、結果的に外耳道を塞いでしまうかもしれません。

外耳道を塞がれると聞こえが悪くなったり、耳鳴りがしたりなどの症状が現れます。外耳道を塞がれた場合は、耳鼻科で掃除しなければなりません。特に耳の聞こえが悪いからといって自分で掃除するのはやめてください。

なお、子供は大人と比べて外耳道が狭いので、耳垢がたまりやすいです。高齢の方も耳垢を外に出す作用が低下しているため、耳垢がたまりやすい傾向があります。

ワイヤレスイヤホンに耳垢が溜まる原因と溜まることで生じるデメリット、タイプごとの掃除方法について解説しました。この記事で紹介した掃除方法や予防方法を参考に、お気に入りのワイヤレスイヤホンをきれいに保ち、快適に使いましょう。